労働基準法・労働安全衛生法について無料で勉強したい方へ
週末の8月28日(日)は、いよいよ令和4年度の社会保険労務士試験の日ですね。
社会保険労務士試験は選択式と択一式の試験があり、それぞれ以下の7科目について選択式は各問1点・1科目・5点満点・合計40点満点、択一式は各問1点・1科目10点満点・合計70点満点で行わる試験です。選択式と択一式には、選択式は各科目原則3点以上、択一式には各科目原則4点以上の足切りがあり、総得点で合格基準を上回っても足切りの科目が1つでもあると不合格になるため、この点が社会保険労務士試験の難しいところであると思います。
受験される皆様におかれては、日頃の勉強の成果を十分に発揮の上、多くの方が合格して社会保険労務士になって欲しいと思います。
試験科目:
①労働基準法及び労働安全衛生法
②労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
③雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
④労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識
⑤健康保険法
⑥厚生年金保険法
⑦国民年金法
さて、社会保険労務士の仕事は、上記試験科目にありますように多岐の内容に関わりがありますが、企業をお客様とする事務所では、①の労働基準法や労働安全衛生法に関わる仕事は数多くあり、社会保険労務士は必ず知っておかなければならない法律です。一方で、企業においても、労働基準法や労働安全法は法律遵守のために知っておけば良いというものではなく、その企業の従業員の働きやすさ・働きがいを維持・向上し、企業が成長していく上で必ず自社で知っておかなければならない法律だと思います。
労働基準法の内容は、労働契約、労働時間、年次有給休暇、休業・休職、割増賃金、退職、解雇など、労働安全衛生法においても健康管理や安全・衛生体制など多くの内容があり、勉強する上ではまずはそれぞれの内容について、概要を十分理解し、その上でそれぞれの内容を深堀りしていくことが重要ではないかと思います。
では、どのテキストを活用して勉強しますか? 市販の試験用のテキストを購入する。社会保険労務士が著者の本を読む。当然ありだと思います。読者に分かりやすく説明していますので良いと思います。
無料で何か分かりやすいテキストみたいなものはありませんか?と聞かれると、東京労働局がホームページ上に公開しています「従業員が働きやすい会社は伸びる!働き方のルール~労働基準法のあらまし~」(以下「労働者のあらまし」)という資料を私はお勧めします。
この資料は、本年3月25日に公開され、最近の法改正にも対応しており、企業がやってはいけないことや、Q&A、Pick Upという留意点についても書かれており、非常に実務的な内容も書かれています。私も何か調べるときに参考にしています。また、このテキストには、概要が記載されていますが、深堀りした内容を知りたいときは、その内容に特化した資料やリーフレットがあるサイトを記載していますので、知りたい情報を迅速に探すこともできます。
例えば、P20には賃金支払いの5原則について記載されていますが、同じページに、Pick Upとして「同一労働同一賃金」を理解しようというコーナーがあり、「詳細は厚労省サイト「同一労働同一賃金特集ページ」をご覧ください。と下記にありますので特集ページを探せば知りたい情報を見つけられる可能性が上がります。